私の・・・・
半目負けだ。
そう、塔谷名人はわかった。
ヨセは、手順が複雑で間違いやすいものの正しい道は一本。
この者は間違うまい。
塔谷名人は、投了した。
世界の皆が驚いた。
緒方は、名人の上をいったsaiに興味をさらに持ち
アキラは、昔の進藤がsaiに重なるのは?
そして佐為が満足していた。
「一手一手に私の身は戦慄を覚えるよりも歓喜に震えた」
「そんなあなたに十二分に応えることができた自分が誇らしい」
「ありがとう。 塔谷行洋」
「ありがとう。ヒカル」
ところが、ヒカルは盤を指して
「ここ・・・」
「その前に・・・」
「隅にオキを打てば」
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「逆転してるだろ! 佐為の負けだ!」
盤を見て、佐為は
「・・・確かに、ヒカルの言うとおり・・・」
「どう!? 佐為」
佐為は、光に照らされながら
「今、わかった」
そう、神はヒカルという人に、この一局を見せるために
佐為を、千年の時を長らえさせたのだった。
もう、佐為に残された時は長くない。
それをヒカルは知らない。
そして、佐為が消えると、ヒカルがショックで対局をしなくなって・・・・
それを、復活させるのは、精神的な弱さを負った伊角との対局でした。
どちらも、自分のためであり、相手のためである、対局の不思議さです。